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当社電源系インダクタの特徴とその特徴に合った用途をご紹介いたします。
電源回路で使用されるインダクタの代表的な用途は「パワーインダクタ用」と「チョーク用」であり、あらゆる電子機器で使用されています。
当社の電源回路用インダクタは、巻線/積層の2つの構造の商品をラインアップしています。 各製品が持つ特徴を活かして、さまざまな用途にご使用いただくことができます。
ムラタが保有している磁性材料技術と巻線技術 (各種線径に対応) の組み合わせで多彩なバリエーションのラインアップを実現しています。
ムラタが保有している磁性材料技術と積層技術の組み合わせで小型サイズ領域においても大電流特性を実現しています。
注) アスペクト比 (T/W) : インダクタ導体の幅 (W) に対する高さ (T) の比
巻線インダクタは、フェライトのコアに銅線をらせん状に巻いています。また、ムラタの電源回路用巻線インダクタの多くはフェライトコアに巻いた銅線の上から各種樹脂をコーティングしています。樹脂コーティングの目的は製品強度アップなどです。 大電流領域や高インダクタンス領域で使用する場合、巻線品を採用するメリットがあります。対象市場は携帯電話、TV、HDD、デジタルカメラなど多岐にわたります。
パワーインダクタ用
チョーク用(LQHシリーズ)
チョーク用(LQWシリーズ)
積層インダクタは、セラミック材料とコイル導体を交互に積層させて焼結したインダクタです。巻線構造に比べて小型/低背化が可能です。 携帯電話がメイン市場であるパワーインダクタ用の積層インダクタはスイッチング周波数の高周波化が進むにつれ、必要インダクタンスが低下する傾向にあり、積層インダクタが適用できるケースがさらに増える見通しです。
チョーク用
ムラタの電源回路用インダクタは巻線タイプ・積層タイプの商品群がありますが、パワーインダクタ用途については実使用条件に即したインダクタの性能を計算して表示できるツール「Murata Power Inductor Selection Tool」を準備いたしました。 パワーインダクタ用途についてはインダクタの損失がセットの変換効率にも大きく寄与します。
「Murata Power Inductor Selection Tool」をお使いいただくことにより、実際に使用する周波数や電流値でのインダクタの損失を見積もることができ、セットに搭載される電源の変換効率を最大限に引き上げるインダクタの選定を簡単に実施できます。
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