セラミックコンデンサのFAQQなぜセラミックコンデンサは音鳴きが発生しますか?信頼性への影響は?

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セラミックコンデンサ(MLCC)の中で強誘電性のセラミック材料(チタン酸バリウム系)を使用している高誘電率系セラミックコンデンサは、電圧印加時の圧電効果(電歪効果)によりセラミックコンデンサが伸縮します。
セラミックコンデンサの伸縮(振動)が基板に伝わり振動し、振動の周期が人間の可聴域(20hz~20khz)になると人の耳に鳴いているように聞こえることがあり、この現象がセラミックコンデンサの「音鳴き」と呼ばれるものです。
セラミックコンデンサの「鳴き」現象については、その振幅はわずか1pm~1nm程度であり、一般的にはセラミックコンデンサ自身及び隣接部品への影響も含め、信頼性上の問題は無いと考えています。

図1.電圧印加時の圧電効果によるセラミックコンデンサの振動
図2.セラミックコンデンサの振動が基板に伝わり振動
  • 圧電効果:鳴きに関係するAC電圧やパルス電圧が周期的に加えられるとセラミックスが伸縮する「逆圧電効果」と振動や圧力を加えるとセラミックスに歪が生じ、電圧が発生する「圧電効果」の2つの特性をさす

当社では、鳴き対策品として、
一般民生用では、ZRA/ZRBシリーズ、金属端子のKRM/KR3シリーズを取り揃えています。
また車載用途としては、KCM/KC3シリーズがございます。詳細に関しては、以下のリンクよりご確認ください。

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