基板でインダクタを構成すると、基板の加工精度や材料のばらつきによってセットの性能にばらつきが生じます。
これに対して、SMDでのインダクタは出荷時に全数選別を行っていることから、セット内でのばらつきを低減できる効果があります。
加えて、フィルムタイプLQPシリーズでは、工法の特徴上、インダクタのばらつきを小さくすることができ、より安定した性能を発揮できます。
また、一度、基板内でインダクタのパターン設計を行ってしまうと最終設計段階でマッチングの微調整ができない場合、基板の再設計が必要になるというデメリットがありますが、SMDのインダクタにすることで、安易にインダクタの定数の変更が可能です。
弊社のインダクタは、シビアなマッチング回路調整の利便性を高めるために、細かいインダクタステップのラインアップをそろえております。
上記2点より、低インダクタンス値のインダクタは、今後も使用されていくと考えています。