福井県越前たけふ駅前に新たな研究開発拠点「セラミックコンデンサ研究開発センター」を2026年4月に設立

セラミックコンデンサ研究開発センターのイメージ

株式会社福井村田製作所(福井県越前市)は、福井県越前たけふ駅前に新たな研究開発拠点「セラミックコンデンサ研究開発センター」を設立します。2023年11月より工事を着手し、開業は2026年4月を予定しています。

「セラミックコンデンサ研究開発センター」の設立は、村田製作所の主力事業であるセラミックコンデンサの開発・製造における技術力の向上を目的としています。研究開発に特化した最先端の環境を整備することで、よりハイレベルな研究開発業務および技術者の育成を図ります。また、当社他事業所や協力会社とも連携し、商品開発から量産に至るまで、生産プロセス全体におけるモノづくり力の強化を目指します。
当社は今後も技術力の強化を推進していくことで革新的な製品・技術を社会に提供し、エレクロトニクス市場のさらなる発展に貢献していきます。

概要

施設概要

敷地面積 : 55,075㎡
延床面積 : 42,071㎡
規 模 : 鉄骨造、地上5階

建設予定地

福井県越前市大屋町

広域の位置図
詳細の位置図

工事期間

着工2023年11月、竣工2026年1月(予定)

投資総額

約350億円(土地・建物費用)

従業員数

約800名(将来予定)

拠点コンセプト

1. 開発力の向上

研究開発用フロアを設け、新しい生産プロセスや商品を創造できる環境を整えるとともに、地理的に近い野洲の原料・技術開発部門とも連携を行うことで、新商品開発、新たな生産プロセス開発のスピードアップを実現します。また異なる価値観・考え方の人々が集まりやすく、コミュニケーションが取れる場を提供することで、イノベーションの創出を目指します。

2. 技術者の育成

新入社員や若手社員、関連会社の技術者がモノづくりの基礎を学び、メカニズムを深く追求できる環境を整えることで、セラミックコンデンサのモノづくり力向上を目指します。

3. 地域との共生

建屋外周の緑化をはじめ、周囲と調和した空間作りを進めていきます。また施設見学やインターンシップでの活用、災害時や帰宅困難者発生時の受け入れ対応も検討しており、地域に根ざした拠点を目指します。

4. 環境への配慮

敷地内には、地域住民に開放された緑地の整備を計画しています。また、断熱性能の高い外壁やサッシの採用、設備や人の活動に連動する空調制御、照明制御、太陽光発電設備など、さまざまな省エネ・再エネ技術によりZEB Orientedの達成を目指します。

  • ※ZEB Oriented:延床面積10,000㎡以上の大規模な事務所・学校・工場などについて、国で定められた基準値に対し、40%の省エネを達成すること