業界初GHz帯対応自動車用0603サイズノイズフィルタ

2018/05/14

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫

要旨

株式会社村田製作所は、業界で初めて0603サイズ(0.6×0.3mm)のGHz帯までインピーダンスが高い自動車対応フェライトビーズ(ノイズフィルタ)BLM03EB_SHシリーズを商品化しました。主に、自動車のパワートレイン/セーフティ用途での採用を目指します。本商品はすでに量産しております。


背景

近年、電子料金収受システム(Electronic Toll Collection System)や車車間/路車間通信(V2X)*1、緊急通信システム(eCall)*2、Telematics(3G/4Gシステム)*3等の普及にともない、自動車用電子機器に高周波通信モジュールが多数搭載されるようになっています。

自動車用電子機器から放射される高周波ノイズが、高周波通信モジュールのアンテナに干渉すると通信に不具合が発生する可能性があります。たとえば、車車間通信(V2V)*4で通信ができなくなると、接近車両の情報が取得できず、出会い頭の衝突など重大な事故につながる恐れがあります。
高周波通信モジュールのアンテナ感度を確保し必要な情報を確実に通信するために、通信周波数のノイズを抑制することが重要です。また、自動車に搭載される電子機器にはGHz帯に対応したフェライトビーズが求められる場合があります。これまでのGHz帯のノイズに対応したフェライトビーズは1005サイズが最小サイズでしたが、今回0603サイズのBLM03EB_SHシリーズを商品化しました。今後、更なる高周波化、大電流化した商品をリリースしていく予定です。


特性図

インピーダンス特性

■BLM03EB250SH1,|Z|,
■BLM03EB500SH1,|Z|,


特長

  • 105ohm、255ohm@1GHz
  • 自己共振周波数がGHz帯
  • 小型0.6×0.3サイズ(0.6×0.3mm)
  • 自動車パワートレイン・セーフティ用途に使用可能


製品サイト

BLM03EB_SHシリーズ
シリーズラインアップはこちら
をご確認ください。


用語説明

*1 車車間・路車間通信(V2X)(Vehicle to Everything):
自動車と自動車(V2V:Vehicle to vehicle)や自動車と道路標識や信号機などのインフラ(V2I:Vehicle to infrastructure)を無線通信でつなぎ情報を共有するシステムの総称。自動運転に向けた周辺情報共有の要となるため搭載の義務化が検討されている。
*2 車両緊急通信システム(eCall) :
自動車事故発生時にドライバーが自ら通報出来ない場合でも素早く援助が受けられるように、エアバックが開くと自動で位置情報を通報できるサービス。
*3 Telematics(3G/4Gシステム):
自動車内に内蔵したコンピュータをインターネットに接続し、交通情報を得て渋滞などを避けるナビゲーションや、音声を認識して車内機能を操作できるサービスなどが挙げられる。
*4 車車間通信(V2V):
自動車と自動車を無線通信でつなぎ情報を共有するシステム。


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp