株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、Bluetooth® Low Energy (LE) モジュールの最新モデル 「Type 2EG」(以下、「当製品」)を開発し、量産を開始しました。Onsemi社のBluetooth LE 5.2対応RSL15チップセットを搭載した当製品は、業界最高水準※の低消費電力を実現しています。
近年、ワイヤレス接続が可能なバッテリー駆動のIoTデバイスは、あらゆるリモートモニタリング、リモート制御のユースケースに求められており、その鍵となるのは長時間のバッテリー寿命と安全なデータ通信機能です。そのため、IoTエッジデバイスの設計において、電力効率とセキュリティ強化が大きな課題となっています。
当製品は、無線と内蔵マイクロプロセッサの両方の電力効率が高いため、Bluetooth LEモジュール市場で最高水準の低消費電力を実現しています。また、RSL15チップセットがサポートしているスマートセンシングモードは、非常に低い消費電力でセンサインターフェイスの監視が可能です。さらに、当製品に含まれるArm®TrustZone®テクノロジーによりデバイスの信頼性を確立し、Arm CryptoCellTM-312テクノロジーによりデータの機密性を保護するような設計となっています。
加えて当製品はBluetooth LE SoCやRFフロントエンドなど、多数の機能を搭載した認証取得済みのモジュールのため、簡単にIoTデバイスシステムの設計ができ、製品化までの期間短縮にも貢献します。
当社は、今後も市場ニーズに対応した製品の開発を進め、様々なIoT機器の高機能・高付加価値化に貢献していきます。
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。