設計リソース削減に貢献する高機能版ノイズフィルタ設計支援ツールを公開

  • ノイズ対策部品/EMI除去フィルタ/TVSダイオード(ESD保護デバイス)

2022/04/07

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、ノイズフィルタの選択を支援するソフトウェアツールの機能を強化した「高機能版ノイズフィルタ設計支援ツール(以下、本ツール)」をリリースしました。
本ツールでは、対象となるノイズ周波数の自由な設定や、より詳細な条件設定が行えるようになり、部品の自動選択機能を強化することで、設計者の設計リソースの削減に貢献します。本ツールは、当社ウェブサイトにて無料で公開しています。

ノイズ対策の設計現場では、初めに解決しなければならない周波数を実機で測定し、最終製品の出荷先地域の規格からノイズ低減レベルの目標を設定します。ノイズ対策の指針を立てる際には、ノイズフィルタの構成や部品の選定を行いながらノイズ低減の効果が分かると、ノイズ低減レベルにどのくらい近づけたのかをその都度確認できるため非常に便利です。当社では、このようなお客様のご要望にお応えするために、「ノイズフィルタ設計支援ツール」をご提供してきました。
しかし、従来の「ノイズフィルタ設計支援ツール」では、自動で最適な部品選定がされるのは初期設定のフィルタ構成のみが可能でした。そこで、新たに任意で選択したフィルタ構成においても自動で最適な部品の選定をする機能が追加された本ツールを開発しました。また、挿入損失特性を考慮したい周波数範囲の選択や、フィルタ構成検討の際に部品の専有面積も考慮した選択も可能です。
当社は今後も、あらゆるアプリケーションに対応し、多数のノイズフィルタから最適なアイテムの選択が可能なツールの開発し、ノイズ対策設計者の設計リソース削減に貢献します。

本ツールの主な特長

  • 簡単な条件設定(図1)だけでノイズ低減効果の高い部品の組み合わせを自動計算で表示。
  • フィルタ構成を自由に選択でき、いくつかのシミュレーションパターンの比較が可能。
  • 挿入損失特性を考慮したい周波数範囲を任意で選択可能。
  • 複数のフィルタ構成で、部品の実装面積の目安表示と比較が可能。

【図1】本ツールの画面イメージ

  1. (a)条件選択と(b)回路構成の2箇所にそれぞれ条件を設定する
  2. 「Optimize」ボタンでシミュレーション結果が表示される
左右にスワイプ可能です 横持ちでご覧ください
本ツールの画面イメージ

ノイズフィルタ設計支援ツール

操作マニュアル

使い方は「Operation Manual」をご覧ください。

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

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