CAN-FD対応 高精度セラミック発振子CSTNE-VH5Tシリーズの商品化

  • タイミングデバイス(水晶振動子/セラミック発振子)

2021/05/27

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、セラミック発振子(セラロック)のさらなる周波数の高精度化を実現し、CAN※1-FD※2に対応したセラミック発振子(セラロック)「CSTNE-VH5Tシリーズ」(以下、「本製品」)を商品化しました。2021年4月より量産を開始します。

  • ※1CAN : Controller Area Networkの略
  • ※2CAN-FD : CAN Flexible Data rateの略

自動車の電装化により、自動車の各機能間を繫ぐネットワークはより速い通信速度が求められています。自動車で広く採用されている通信規格CANにおいても、通信容量500kbpsに対応した既存Classic CANから1Mbps以上に拡張できるCAN-FDへの展開が進んでいます。CAN-FDへの展開にともない、通信の基準クロックを生成するタイミングデバイスの周波数も高精度化が必要です。そこで当社は、さらなる設計の最適化、プロセスのばらつき低減を追求することにより、CAN-FD対応可能な発振周波数精度を実現した本製品を実現しました。

当社のセラミック発振子(セラロック)は、信頼性、堅牢性が高く、コストと性能のバランスが最も優れたタイミングデバイスとして、自動車用途において多くのお客様に採用いただいており、十分な市場実績を有しています。今後も、高性能で高信頼なセラミック発振子(セラロック)のラインアップを拡充し、自動車の電装化に貢献していきます。

製品の特長

  1. 高信頼性、低故障率
  2. 発振立ち上がりの速さ
  3. 負荷容量内蔵による省スペース、回路設計、基板レイアウト設計のしやすさ

主な仕様(CSTNE16M0VH5T000R0の例)

  • 発振周波数許容偏差:-0.10%/+0.04% (+/-0.07%相当)
  • 発振周波数温度依存性:-0.10%/+0.12% (+/-0.11%相当)
  • 発振周波数エージング:-0.03%/+0.07% (+/-0.05%相当)

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

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