株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫)は、業界最高水準
*1の高ESD
*2耐圧特性を備えた車載電源向けパワーインダクタ(以下、本製品)を開発し、順次サンプル出荷を開始します。
本製品は、民生機器向けで培ったパワーインダクタ性能を維持しながら、ESD対策を中心とした車載仕様への改良を行っています。ADAS
*3、車載インフォテインメント、パワートレイン、高速車載ネットワークなどの幅広い車載用途向けに高い性能・信頼性を実現しています。
スマートフォンなどの民生機器向けに大きなシェアを持つ村田製作所パワーインダクタの代表的製品DFECシリーズのうち、それぞれ252012サイズと201612サイズを車載品質に向上させたDFE2HCAH、DFE2MCAHシリーズを製品化しています。
DFE2HCAH、DFE2MCAHシリーズの特長
- 車載用受動部品の規格であるAEC-Q200*4に準拠
- 従来のメタル製インダクタを大きく上回り、ESDモデルのHBM*5において業界最高水準のESD耐圧1kVを保証(DFE2MCAHシリーズは耐圧500V)
- 小型、大インダクタンス*6でありながら高い絶縁特性・ESD耐性の実現
- 車載用途で求められる-40℃~150℃での温度特性を保証
DFE2HCAHシリーズは既に10月よりサンプル出荷を開始しており、DFE2MCAHシリーズは2019年1月のサンプル出荷を予定しています。
村田製作所は近年高まりを見せるPCやスマートフォンで小型・大電流の需要に対し、いち早くメタル材料の高性能パワーインダクタを製品化し、市場から高い評価を得てきました。今後も民生用途だけでなく、ADASなどの普及が進む車載システム市場に向けて、高い性能・信頼性をもつ製品開発を進め、パワーインダクタ市場でのトップシェアを目指して取り組んでいきます。
*1
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2018年10月時点、当社調べ |
*2
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Electro-Static Dischargeの略:静電気放電
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*3
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Advanced Driving Assistance Systemの略:先進運転支援システム
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*4 |
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Automobile Electronics Council(車載電子部品評議会)が定める受動部品(コンデンサ・インダクタ等)向けの業界標準
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*5 |
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Human Body Model(人体モデル)の略:コンデンサの試験や評価に使われるモデルのこと
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*6 |
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誘導係数
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製品サイト
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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