過電流保護用PTCサーミスタ(ポジスタ)の選定では、「電圧」「通常電流」「異常電流」の3つの条件を順番に確認して適合する素子を選ぶ方法を推奨しています。この3つの条件を満たすことで、ポジスタの破壊防止・誤動作防止・確実な保護動作を同時に成立させることができます。
過電流で自己発熱し、抵抗値が急上昇して電流を制限する部品です。
そのため、選定時は「どの電流で正常動作し、どの電流で止めるか」を理解することが重要です。
自己発熱による急峻な抵抗値の上昇で電流を抑制して回路を保護します。過電流が取り除かれれば自動的に元の状態に復帰し、繰り返し使えます。
この動作を正しく機能させるためには、以下の3つを同時に満たす必要があります。
- 電圧が高すぎて壊れない
- 通常電流で誤動作しない
- 異常時に必ずトリップする
<STEP①ポジスタが壊れないか確認する>
- 回路の電源電圧を確認します
- 電源電圧 ≦ 最大電圧
これを超えるとポジスタが破壊する可能性があります
<STEP②通常時に誤動作しないか確認する>
- 普通に動いているときの電流を確認します
- 通常電流 ≦ 保持電流
これを超えると正常なのに勝手にトリップします
<STEP③異常時にしっかり保護できるか確認する>
- ショートなど異常時の電流を確認します
- 異常電流 ≧ トリップ電流
これを満たさないと故障しても電流を止められません