株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、機能統合ECU※1 への直接実装に適した高精度6DoF慣性力センサ「SCH1633-D05」(以下、「当製品」)を開発し、2026年6月に量産開始します。ゾーナルアーキテクチャの実現に貢献し、車両の配線削減や基板の省スペース化に寄与します。当製品はAD※2/ADAS※3、車体制御、ヘッドライトレベリング、ロボティクスなどのアプリケーションに適しています。
当製品は、2026年5月27日~5月29日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA 」に出展します(当社ブースNo.375)。
近年、車両の電子システムは、従来のモジュールベース設計からゾーナルアーキテクチャへ移行しています。ゾーナルアーキテクチャとは、車両を物理的なゾーンごとに分割し、各ゾーンのECUが周辺のセンサや機器をまとめて管理する構成で、ECUの統合により、配線やハーネス※4を削減できるため、車両全体のコスト低減や設計効率の向上が期待されています。
ゾーナルアーキテクチャでは6DoF慣性力センサをECUの基板に直接実装するケースが増えています。しかし、実装後にセンサのキャリブレーション(校正)を行うことは非常に困難であるため、高精度かつ安定した温度特性を備えたセンサが求められています。
そこで当社は、独自の3D MEMS技術とASIC設計技術を組み合わせることで、プラスチックSOICパッケージで高い温度特性を実現し、ECUへの直接実装に適した当製品を開発しました。1つで複数の車両機能に対応できるため、配線削減や基板の省スペース化に貢献します。当製品は、高精度なセンサ出力と優れた温度特性を有しており、動作温度範囲全体で温度特性を最適化するために工場出荷前に校正をしています。
当社は今後も自動車市場のニーズに対応したセンサ製品の開発を進め、AD/ADASシステムの高性能化に貢献して参ります。
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。