産業機器向け高精度デジタル2軸傾斜センサSCL3400 シリーズを開発

  • センサ

2022/04/22

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、産業機器向けに高精度な傾斜検知に対応したデジタル2軸MEMS傾斜センサ「SCL3400シリーズ(以下、本製品)」を開発しました。

本製品は、世界中でさまざまなアプリケーションに正確な角度情報を提供してきた実績のある1軸アナログ高性能傾斜センサ(SCA103Tシリーズ)の後継品として開発されました。2つの測定軸とデジタルSPI通信インタフェースを備えており、測定帯域幅10Hzで±30°、測定帯域幅40Hzで±90°の測定モードが選択可能です。本製品は経年劣化量を含めたオフセット変動量がTypical 0.12°以下と非常に小さいことから、実質的にメンテナンスフリーでの使用が可能です。新しく開発された独自のMEMS構造は、複数のマスを持つ差分構造型となっており、測定誤差を最小化する検知方法を採っています。本製品の素子とASICは、12ピンのプレモールドプラスチックハウジング(測定値8.6 × 7.6 × 3.3 mm)で信頼性に実績のあるパッケージです。本製品は開発中のあるため、商品の仕様、外観は予告なく変更する場合があります。

また、本製品は動作時に2mAしか消費しないため、バッテリ駆動のアプリケーションにも最適です。加速度計のSCA3300シリーズおよび傾斜計のSCL3300シリーズとピン配置が同じ(ピンコンパチブル)であるため、PCB設計を変更することなく容易に置き換え可能です。

本製品の特長

  • 高い安定性 - クラス最小のオフセット変動量(経年劣化量、および温度ドリフト量)
  • 広範囲にわたる自己診断機能
    異常検知を自己で診断し、出力により知らせる機能
  • 高信頼性の3D MEMS設計

主な仕様

加速度検出範囲 0.5g ±30°
1.1g ±90°
トータルオフセット(Typical値) ≤ 0.12°
ノイズ密度 0.0009°/√Hz
電源電圧 3.3V
RoHS準拠のSOICハウジングコンポーネントサイズ 8.6 × 7.6 × 3.3 mm (l × w × h)
  • 本製品は開発中のため、商品の仕様、外観は予告なく変更する場合があります。

主な用途

本製品は橋梁、トンネル、建物など、過酷な屋外環境での構造物の変化をモニターする構造物ヘルスモニタリングに最適です。また、回転レーザー、水平器、さまざまな測量機器など、正確な傾斜検知を確保するために高い安定性が必須である建設機材やシステムにも適しています。

  • レベリング
  • 傾斜検知
  • 構造物ヘルスモニタリング
  • 慣性計測ユニット(IMUs)
  • 位置決め・誘導システム

村田製作所について

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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