土壌センサに新機能追加~業界初、人工培土のロックウール、ココヤシピートでも計測が可能に~

  • センサ

2023/09/14

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、土壌センサに新機能を追加し、これまでの一般土壌に加え、人工培土のロックウールやココヤシピートでも計測が可能になりました。2023年9月より提供を開始します。

近年、トマトやイチゴなどの作物では、人工培土のロックウールやココヤシピートが培土として盛んに用いられています。これらの培土では、水分の保水力が一般培土に比べ非常に高いこと、センサ部との密着が難しいことから、水分やEC※1値の正しい計測が困難でした。

  • ※1 EC(Electric Conductivity): 電気伝導度。EC値の計測により肥料のイオン量が計測可能。

そこで当社は、ソフトウェアアップデートとセンサ部の機能追加により、ロックウール・ココヤシピートでも水分率・EC値の計測を可能にしました。これにより、幅広い栽培環境での水資源・肥料資源の最適管理による作物の高品質化、収量の増加、省資源化が実現できます。 当社は今後も、農業の市場ニーズに対応したセンサの開発に取り組み、持続可能な農業の実現に貢献していきます。

主な仕様

EC計測範囲 0~5 dS/m
水分計測範囲 0~60 %(土壌中)/ 0~96% (人工培土中)
温度計測範囲 −20 ~ +60 °C
サイズ 長さ13.25cm × 幅2.7cm × 厚さ1.62cm
インターフェース RS232, UART, RS485, RS485Modbus※2
  • ※2 SDI12は対応しておりません

製品サイト

製品詳細はこちらをご覧ください。

関連サイト

土壌センサに関連する技術記事はこちらをご覧ください。

お問い合わせ

土壌センサに関連する技術記事はこちら

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

製品・イベントニュースを購読する

メールマガジン無料登録