チップ積層セラミックコンデンサの仕様では絶縁抵抗の下限値のみが規定されており、一定の上下限範囲に収まっていることを保証するための選別は行っておりません。
絶縁抵抗の下限値(初期状態および信頼性試験後)については各製品の詳細スペックシートをご参照ください。
また、チップ積層セラミックコンデンサの設計、および特性上、使用環境によっても絶縁抵抗の値は変動することがあります。
このため、絶縁抵抗値によって動作に影響する回路(※)でチップ積層セラミックコンデンサを使用する場合は絶縁抵抗値の大小による誤動作・誤検知を回避するよう設計の段階で考慮する必要があります。
※バッテリー電圧の監視回路など、直流電圧がチップ積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗値で分圧される設計では、絶縁抵抗値の増減で分圧比(コンデンサ両端の電圧)が変動します。