NTCサーミスタの抵抗値を正しく測定するには、測定環境温度の変動を小さくすることが重要とされます。
測定電流は自己発熱による測定誤差を抑えるため、最大動作電流以下が推奨されます。
<ポイント① 素子や基板を手で触れない状態で抵抗値測定を行うこと>
NTCサーミスタは温度変化により抵抗値が変化する特性を持つため、測定時は環境温度の変動を小さくすることが重要とされます。
素子や基板に手で触れると、接触による温度変化が測定値へ影響するため、非接触での測定が推奨されます。
<ポイント② 抵抗値測定スペースの環境温度が分かるように、温度計を設置すること>
温度計を設置すると、測定時の環境温度を把握でき、抵抗値の変動要因を確認しやすくなります。
<ポイント③ 測定電流は最大動作電流以下に設定すること>
印加電流による自己発熱は測定誤差となるため、測定電流は最大動作電流以下とすることが推奨されます。最大動作電流とは、自己発熱が0.1°Cとなる電流として規定されています。
<ポイント④ 抵抗値は必ず温度と組み合わせて扱うこと>
NTCサーミスタの抵抗値は温度に強く依存する特性を持つため、抵抗値単体では状態を正しく評価できません。そのため、抵抗値は必ず測定時の温度条件とセットで扱うことが重要とされます。同一の抵抗値であっても、温度条件が異なれば実際の状態は異なる可能性があり、誤った評価や判断につながる場合があります。このため、抵抗値は「○○Ω(25°C)」のように温度条件を明示して管理することが推奨されます。
- 測定電流の目安:最大動作電流以下。
- 抵抗値管理の目安:抵抗値は温度条件とセットで表現すること。
- より精度よく抵抗値を測定したい場合の目安:温度管理された液槽での測定が推奨されます。
NTCサーミスタ抵抗測定時の注意事項については『NTCサーミスタ 抵抗値測定時のご注意』を参照下さい。