NTCサーミスタのV-I特性を図4に示します。
電流値を徐々に大きくすると、小さな電流の領域では、オーミック接触で電圧も徐々に増加します。電流による自己発熱を、サーミスタ表面などから熱を放散させて温度が上がらない状態となっています。
しかし、発熱量が大きくなると、NTCサーミスタ本体の温度が上昇し、抵抗値が減少します。この領域になると、電流と電圧の比例関係が成り立たなくなります。
通常は、この自己発熱をできるだけ抑えた領域で使用します。目安として、最大動作電流以下をおすすめします。
電圧頂点を超えた領域での使用は、発熱と抵抗値の減少が繰り返し発生する、熱暴走領域となる可能性があります。熱暴走は、サーミスタが赤熱し、破損することがありますので、ご使用されないようにお願いします。