＜episode 1＞ お客様の声とムラタの考えがマッチして、開発が始まりました。
＜episode 2＞ 商品のスペックはもちろん、小型化や品質管理にもこだわっています。
＜episode 3＞ PLT10Hがあなたの設計をサポートします。開発者からのメッセージ
では、PLT10Hをお客様の設計にどう役立てていただきたいですか?
車載市場のお客様へ、民生市場のお客様へ。
様々なアプリケーションでお使いいただけます。
津田: 時間が限られている中で早急にノイズを落としたい時には是非使っていただきたいですね。設計の最終フェーズでノイズ問題が勃発することが多く、設計者の方は、設計のデッドラインを睨みながらのノイズ対策に大変ご苦労されていると思います。このタイミングでのノイズ対策では基板の制約もあるので、実装面積の小さいノイズフィルタが重宝するのかな、と。PLT10Hはコモンモードとノーマルモードの両方のノイズを1個で対策できるハイブリットタイプなので、ノイズ対策にかける時間の短縮に貢献できると思います。
もちろん、ノイズ発生を未然に防止するために設計初期段階でPLT10Hを入れていただければ、電源ラインのノイズ問題をあらかじめ小さく抑えることができると思います。
高嶋: 例えば、世界の自動車メーカー様や、最先端アプリケーション (EV関連) のお客様に採用いただいています。
津田: これまでは自動車メーカー様にPLT10Hを紹介することが多かったのですが、民生市場もお客様に紹介したところ、民生市場のお客様も大電流のノイズ対策にお困りの方が多いですね。民生市場もお客さまにも、このようなハイブリット大電流ノイズフィルタが必要とされていることがわかってきました。
高嶋: 民生市場のアプリケーションの的としては、健康器具、電動工具、オートマティックタオル、アミューズメント機器、FA機器の制御回路の動作安定などにも検討いただき、また実際にお使いいただいています。
山岸: LEDヘッドライトの例では、電源ラインのスイッチングノイズが漏れやすいです。このような問題が発生しやすい高速スイッチが絡む箇所にはPLT10Hを是非お勧めしたいです。
引続き様ざまな市場でのノイズ規制の動向を見ながら、PLT10Hをはじめとした新たな商品を次々と開発していきたいと思っています。
購入前後のサポート体制について教えていただけますか?
Webでの情報発信やご相談を通してお客様のお役に立ちたいと考えています。
高嶋: PLT10Hを試作に使ってみたいお客様にはサンプル対応をしています。一定量の数量をお考えの場合は、お客様の要求性能を満たすようなカスタマイズも可能です。定格電流を上げたり、インピーダンス値を上げたり、といったご相談も承ります。
山岸: 今後の開発としては、さらなる大電流化、さらなる高インピーダンス化を進めていきます。
津田: せっかく良い商品を開発してもお客様に知ってもらえないとどうしようもありません。これまでは中小企業のお客様との接点が少なかったのですが、これからはWebを通じて、技術情報を提供したり、使用方法などのノウハウをお伝えしたり、相談を承っていきたいと思っています。
最後にお客様へのメッセージをお願いします。
高嶋: 電源ラインのノイズ問題を一発で解決させて頂きます。お客様の設計負担軽減へお役立て下さい。
山岸: 材料を吟味し、今まで培ってきた匠の技を活かした工程で製造しています。是非安心してご使用ください。
津田: PLT10Hは、ムラタの極小部品の技術・ノウハウがてんこもりに詰まっています。同様に車載部品技術を展開しているため、高信頼性を実現しています。
今後これをきっかけに大電流・高信頼性のアプリケーションのお客様ともより強固な接点をもっていきたいです。
ノイズ対策などでお悩みの点がありましたら、遠慮なく村田製作所にご相談ください。
