フィルムコンデンサとは

フィルムコンデンサの構造

フィルムコンデンサとは、誘電体に高分子フィルムを使用しているコンデンサのことです。近年では、内部電極をフィルム上に蒸着している金属化フィルムを使用したものが一般的です。フィルムコンデンサの種類は、その構造と誘電体の種類で分類することができます。まずフィルムコンデンサの構造は、大別すると「巻回型」と「積層型」の二つに分けられます。巻回型は、高分子フィルムを巻取り、プレスしたものをケースに入れた構造です。積層型は、高分子フィルムを何枚も重ね合わせた積層体をケースに入れた構造となっています。製造が容易であるため、現在は巻回型のフィルムコンデンサが一般的です。

巻回型フィルムコンデンサと積層型フィルムコンデンサの画像

誘電体の種類

フィルムコンデンサの誘電体には、PP、PET、PEN、PPSなど様々な高分子材料が使用されています。この誘電体の種類により、フィルムコンデンサの特性は大きく変わり、適用される領域も異なります。例えば、PPフィルムコンデンサはセルフヒーリング性が良好で、信頼性が高いため、車載や産業機器などの分野で広く使用されています。

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