人工水晶は、水晶のアルカリ溶液に対する溶解度が温度により異なる(高温で水晶が多く溶ける)ことを利用し、高温・高圧の雰囲気で育成する、いわゆる水熱合成法と呼ばれる方法で育成されます。
育成炉はオートクレーブと呼ばれる圧力容器で、この中にNa2CO3やNaOH等のアルカリ溶液を充填して昇温し超臨界状態で水晶が育成されます。オートクレーブの上部が下部より低温になるように維持すると高温・高圧下で溶解した原料が溶液の対流により下部から上部へ移動して、種結晶上に析出することにより人工水晶が育成されます。用途に合わせ、育成条件、種結晶の方位および寸法を調整し、形状・寸法および特性の異なった人工水晶が育成されます。充分な管理の下に育成された人工水晶は、形状や寸法が制御されて均一な品質を持っています。