EMI除去フィルタ(EMC・ノイズ対策)ワイヤレス給電の課題解決事例

課題

自社ノウハウが活かせる! 次期主力製品は話題のワイヤレス給電に決定

ACアダプタを製造しているK社は、機能面で差別化することが難しいACアダプタのコストダウン競争に日々さらされていた。
利幅の少ないACアダプタに変わる次の主力製品を模索していたK社は、大手サプライアから国際規格であるQi (チー) 規格に基づいた、ワイレス給電システムをOEM供給できないかとの商談を受けた。市場ではタブレットやスマートフォンの急激な普及と共に、新たな充電方法としてワイヤレス給電へのニーズが急上昇していた。

K社は早速この話に飛びつき、開発を進めることにした。それと言うのも、ワイヤレス給電の急速な伸びと共に、ACアダプタの製造で培った技術やノウハウが活用できるという利点があったからだ。

自社ノウハウが活かせる! 次期主力製品は話題のワイヤレス給電に決定 

次期主力製品となるワイヤレス給電、しかしそこには見えない大きな壁が・・・

ICメーカー等から入手した情報と自社のノウハウを活かして、いくつかの試作機を製作し評価を開始した。しかし、何度評価しても音声、データ通信の受信感度の抑圧や放射ノイズの増大といった問題が発生したため改善を試みたが、ワイヤレス給電のノイズ対策に関する知見を持たないK社だけでは大手サプライアの要求を満足することができなかった。
困り果てたK社のプロジェクトは使用している部品メーカーなどにノイズ抑制のための相談をしたが、アドバイスや情報をもらうことができず、具体的な解決策を見出せなかった。

ワイヤレス給電の本体の骨格は見えてきたが、ノイズ問題の対策が全く見えないまま、K社のプロジェクトは完全に頓挫した。

課題のポイント

  1. ノイズの問題が複数発生しているが、具体的な解決策がわからない
  2. 使用している部品メーカーに問い合わせたが、具体的な解決策をもらえない
どう解決!?