対象製品名 : MYBSP0122BABFT採用事例 AIセキュリティカメラの電源回路を約1/4に小型化

セキュリティカメラのイメージ画像

導入先の概要

POS関連システムインテグレーター様

採用対象 PoE用DC-DCコンバータ
アプリケーション AIセキュリティカメラ
エンドユーザー コンビニ、スーパーなどの店舗
採用事例のイメージ画像1

お客様の課題

少子高齢化が加速し生産年齢人口が減少する中、コンビニエンスストアでは、人件費削減・人手不足の解消のため無人店舗のニーズが増えています。無人店舗では、人の代わりにカメラやセンサが設置され、顧客が棚から取った商品を認識したり、顧客がレジに進むと無人決済が始まったりと、顧客の入店から退店までの動きを正確に捉え、あらゆる視点でのトラッキングを可能にしています。
一方で、そのような無人店舗を実現するにはAIセキュリティカメラ大容量のデータ通信機器の導入が必要になり、それらの機器に送電するための「電力インフラの確保」の課題がありました。また、セキュリティカメラへのAIを搭載することにより「消費電力の増加」、「大容量のデータのやり取りを可能にするギガビット通信が必要」などの課題もありました。

採用いただいた製品

製品・シリーズ名 : MYBSP0122BABFT

  • 高効率
  • 低ノイズ
  • PDコントローラ内臓
  • 外付け出力コンデンサ不要
MYBSP0122BABFT

村田製作所のPoE(Power Over Ethernet)用DC-DCコンバータモジュールは、PoE受電デバイス(PD(Powered Device))用インターフェースや絶縁耐圧特性などPoEに必要な機能が初めから搭載されており、IEEE802.3atの規格をサポートした設計となっています。そのため、PoE設計に必要な開発工数を大幅に削減することが可能です。また、モジュールに使用しているシートトランスは、一般的な巻線トランスを使用した電源より電力変換効率が高く、電力損失が小さくなるため発熱が低減し、電源面積をおおよそ1/4へ小型化することを実現しています。

導入による効果

村田製作所のPoE用電源モジュール、MYBSP0122BABFTを採用することにより電力変換の高効率化を実現し、電力損失による発熱を抑えつつ電源面積を約72%削減することができました。

  1. ディスクリート回路のイメージ画像
  2. 村田製作所モジュールのイメージ画像

IEEE802.3atをサポートするインタフェースや一般的な電源モジュールの仕様で求められる外付け出力コンデンサが内蔵されているため、MYBSP0122BABFTはそれ1点のみ搭載するだけでPoE機能を簡単に導入することができます。

また、これらのIEEE802.3atに適した電源設計により、イーサネットケーブル一本でギガビット通信対応と、最大30Wの給電ができるPoE対応スイッチやPoE対応インジェクターなどのPSE(Power Sourcing Equipment)を使用することができるようになります。
これにより、新たなACコンセントの設置だけでなく、スペースが限られるような場所、たとえば店舗の天井にも、短時間かつ省スペースでPoEの環境を設置することができます。
さらにPoEに適した電源設計により、電源以外の設計にリソースをあてることができ、製品リリースまでの時間を短縮することもできます。

採用事例のイメージ画像2