焦電型赤外線センサ評価ボードの使い方・増幅回路設計例(回路サンプル)

焦電型赤外線センサ 評価ボード:IMX-070

評価ボードについて

ムラタでは焦電型赤外線センサの評価を簡単にはじめていただけるよう評価ボードをご用意しています。
セキュリティ機器対応、人感検知用での用途にご利用いただけます。

評価ボード紹介動画

評価ボード外観

TOP side
BACK side
TOP side with
IML-0685 or IML-0688

基本仕様

  • 定格電圧:3.3V
  • 出力信号:アナログ、コンパレータ
  • 寸法:48×30mm

四隅の穴は取付用
センサ周りの穴はIML-0685/0688以外のレンズ取付用の穴であり当キット(IMX-070)では使用しません

評価ボードの購入

増幅回路設計例(回路サンプル)

この回路設計例は、2段の増幅回路を組んでいます。

アンプの周波数特性例

  • ■アンプゲイン:64.6dB(2.0Hz)
  • ■カットオフ周波数(-3dB):0.63~6.9Hz

人の動きの速さの多くは、0.7~10Hzの中に含まれるため、その周波数帯にゲインを持つ増幅回路を用いています。

*アンプの周波数応答を変更するため回路図(R3、R4、R5、R8、C4、C5、C6、C7)の赤文字で示されるコンポーネントの値を変更してください。

波形の例

  • ■上限しきい値:2.25V
  • ■低閾値:1.05V

回路例では上記に設定されています。
アナログ波形(黄色/AOUT)が設定した閾値を超えるとデジタル波形(緑色/COUT)がONになります。

*閾値レベルを調整するには、回路図に青色の文字を表示する成分の値を変更してください(R9R10R11R12

PCB設計の際に気をつけて頂きたい事

  1. 発熱している部品を焦電型赤外線センサの近くに置かないでください。
    (焦電型赤外線センサが熱変化に反応して出力信号を生成します。)
  2. 焦電型赤外線センサとアンプ回路への安定した電源として、電圧レギュレータを使用する必要があります。
    ※電源の変化により出力電圧の変化を避けるため
  3. Rs(電源と接地の間の抵抗器)の抵抗は高すぎないようにします。
  4. RF部品を焦点型赤外線センサの近くに配置しないでください。
    (例えば、アンテナ、RFトランスミッター、モジュール)
  5. 配線パターンは、広く短くする必要があります。
  6. グランドプレーンを十分に拡張します。