医療機器向け電子部品の適用用途の分類

弊社では医療機器向け電子部品の適用用途を、GHTF(医療機器規制国際整合化会議:Global Harmonization Task Force)で定められた国際分類クラスごとに分類し、その適用用途に合わせた信頼性基準の設定と、品質体制を構築しています。
弊社における各GHTFクラス分類に対する品質体制は、医療機器向けの電子部品に適用するものであり、医療機器の完成品用途への適合性・性能発揮・品質等を保証するものではありません。

  • 現在の活動はIMDRF(国際医療機器規制当局フォーラム:International Medical Device Regulators Forum)に置き換えられております。

医療機器向け電子部品の用途によっては、不具合が生じた場合、生命の危険に直結する恐れがございます。弊社電子部品を医療機器向けにご使用の場合は、必ず弊社営業までご連絡頂き、製品毎の信頼性基準と品質体制について必ずご確認ください。万が一、弊社電子部品を適用用途以外にてご使用された場合には、弊社は当該使用によって生じた不測の事故その他の損害に関する一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

また各国においては、以下の例に挙げる通り、医療機器の完成品用途毎にクラス分類が設定されております。各国法令とGHTFクラスの対応関係については弊社営業までお問い合わせください。

  • 日本の医療機器は厚生労働省の定める薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)によりクラスⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに分類されています。
  • 欧州の医療機器はEU所轄官庁の定めるMDR(医療機器規則)によりクラスⅠ、Ⅱ(a)、Ⅱ(b)、Ⅲに分類されています。
  • 米国の医療機器はFDA(米国食品医薬品局)の定めるFFDCA法(食品・医薬品・化粧品法)によりクラスⅠ、Ⅱ、Ⅲに分類されています。

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GHTFクラス 用途事例 定義 当社製品の適用可能クラス/用途
A 手術用顕微鏡/手術用照明器 不具合が生じた場合でも、人体へのリスクが極めて低いと考えられるもの 製品ごとに適用可能クラス/用途が異なりますのでお問い合わせください。
B 血圧計/画像診断装置/体温計 不具合が生じた場合でも、人体へのリスクが比較的低いと考えられるもの
C インスリン用輸液ポンプ/グルコース測定器 不具合が生じた場合、人体へのリスクが比較的高いと考えられるもの
D 心臓ペースメーカ/植込み型除細動器 患者への侵襲度が高く、不具合が生じた場合、生命の危険に直結する恐れがあるもの

注意:適用用途がモバイル機器のみ対象の場合<MLCC>

Mobile
モバイル機器専用

モバイル機器専用品(適用用途がモバイル機器のみ対象の製品)
これらの製品は、モバイル機器、すなわち、一般的に使用期間が5年以下と想定される機器向けに設計されています。
(例: 携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、ゲーム、カメラ、電子辞書、腕時計、小型サーバー、IPC-9592B class 1 機器など)

モバイル機器専用品はセットにおける製品の使用環境が「最高使用温度-20°C以下、定格電圧×80%以下」の場合に、製品の推定耐用寿命が5年以上となるように設計されています(一般品は10年以上)。実際の使用環境下での推定耐用寿命は、下図グラフにより確認できます。

※推定耐用寿命は連続使用時の累積故障確率が1%となるときの時間としています。
※推定耐用寿命は参考情報であり、設計および使用時の目安として利用してください。製品の寿命を保証するものではありません。
※ご質問などがあれば、お気軽にお問い合わせください。

コンデンサ寿命は、電圧加速と温度加速係数から推定できます。
詳細は下記URLを参照願います。

モバイル機器専用品の推定耐用寿命 モバイル機器専用品の推定耐用寿命