設計支援ツールのFAQ

よくある質問

Q設計支援ツールとはなんですか?

A

近年、電子回路設計のプロセスにおいて、シミュレーションによる回路動作を確認することが一般化しつつあります。そのシミュレーションに必要な当社製品のデータ(Sパラメータ・SPICEモデルやCADデータ)、および製品の動作を簡易計算できるソフトウェアを総称して設計支援ツールとしています。

当社のこれらデータとソフトウェアは、無償でご利用いただけます。

Qムラタが提供する設計支援ツールにはどのようなものがありますか?

A

以下のデータとソフトウェアを提供しています。

  • コンデンサやインダクタをはじめとする主要コンポーネンツのSパラメータとSPICEモデル(ネットリスト)
  • 市販またはフリーの回路シミュレータ専用にパッケージしたライブラリ
  • 市販のCADソフトウェアや当社CAEソフトFemtet®に利用できるCAD/CAEデータ
  • 製品の選定をサポートするソフトウェア SimSurfing 別ウィンドウで開く

これらツール群は、設計支援ツールからご利用いただけます。

※Femtet®
8つの分野(電場・磁場・電磁波、熱伝導・応力・流体、圧電、音波)に対する解析/連成解析が可能であり、また、モデル作成から結果表示までをオールインワンで実施できる当社の有限要素法解析システム

Qノイズ対策に設計支援ツールを活用できますか?

A

はい、活用できます。
ノイズ対策で一般におこなわれるSI/PI/EMC解析で用いるデータ(Sパラメータ・SPICEモデル)を提供しています。これらのデータは、SimSurfingまたは当社ウェブサイトよりダウンロードできます。

Q積層セラミックコンデンサのSパラメータの測定条件を教えてください。

Q高誘電率系の積層セラミックコンデンサにおけるDCバイアス特性や温度特性を見ることはできますか?

A

はい、SimSurfing 別ウィンドウで開く をご利用いただくことで閲覧できます。
なお、高分子コンデンサと一部のリード付きセラミックコンデンサもDCバイアス特性・温度特性を閲覧可能です。

Q静的モデルと動的モデルの違いはなんですか?

A

静的モデルとは、一定条件で測定したデータをもとに、理想的なコンデンサ・インダクタ(コイル)・抵抗のみで構成したモデルです。例えば積層セラミックコンデンサの測定条件は、温度20℃または25℃で、DCバイアス印加電圧0Vです。
一方、動的モデルは、温度依存性やDCバイアス依存性を考慮することができます。

従来異なる電圧が印加された電源ラインのシミュレーションを行う場合、複数の静的モデルを用意する必要がありましたが、動的モデルを用いることで、このような手間を省くことができます。

Q積層セラミックコンデンサにおいて、実効値を指定した検索をおこなうことができますか?

A

はい、できます。
SimSurfingの「高度な検索」 別ウィンドウで開く を使用して、DCバイアス電圧と使用温度とともに、静電容量・インピーダンス・ESR・ESLを実効値で条件指定して品番検索できます。ご利用ください。