現在商品化されている1005サイズ以下のインダクタの多くは、テーピングの材料に紙テープを使用しており、最も小さい0402サイズの高周波用フィルムタイプインダクタLQP02シリーズも商品化当初は紙テープを使用していました。
しかし、紙テープの場合、輸送時や保管時の湿度変化によりキャビティ寸法が変化するという問題がありました。部品サイズが小型になればなるほどその影響は大きくなり、狭隣接実装や高信頼性実装面で本来の実装品質が得られなくなる危険性が指摘されていました。
この対策として、積層コンデンサで既に実績があり、実装インフラも整備されてきたW4P1プラスチックテープのテーピング仕様をLQP02シリーズにも採用しました。
図6に、従来の紙テープとW4P1プラスチックテープの高湿度状態におけるキャビティ寸法の変化を示します。図7では、W4P1化に伴うメリットをまとめています。今後は、LQP02シリーズのW4P1プラスチックテープ化を積極的に推進して参ります。
インダクタ部品の実装技術について紹介しましたが、これらの課題は、積層コンデンサをはじめとするチップ部品全体に共通して言える事です。ムラタでは、お客様に弊社の部品を安心して使用していただくために、テーピング仕様の最適化やお客様への実装技術サポートなど、今後とも実装に関するソリューションの提供を行って参ります。