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インダクタ (コイル)インダクタの基礎【第3回】電源系インダクタとは?

本コラムはインダクタの基礎を解説する技術コラムです。
第3回は電源系インダクタについて解説いたします。

インダクタの用途は様々であり、その用途に合わせて様々な種類の商品があります。
前回のコラムでは高周波回路用インダクタについての解説をしましたが、今回は電源回路用インダクタについて解説します。
電源回路で使用されるインダクタの代表的な用途は「電圧変換用」と「チョーク用」であり、あらゆる電子機器で使用されています。

表1 電源回路用インダクタの用途と役割
用途 役割 必要特性
電圧変換 直流エネルギーを蓄積・放出 低直流抵抗、低交流抵抗、良直流重畳特性
チョーク 高周波AC電流成分のカット 高インダクタンス、低直流抵抗

ムラタの電源回路用インダクタは、巻線/積層の2つの構造の商品をラインアップしています。今から、それぞれの特徴を簡単に紹介していきます。

巻線インダクタの特徴

巻線インダクタは、フェライトのコアに銅線をらせん状に巻いています。また、ムラタの電源回路用巻線インダクタの多くはフェライトコアに巻いた銅線の上から樹脂をコーティングしています。樹脂コーティングの目的は製品強度アップや簡易的な閉磁路を形成するためなどです。
大電流領域や高インダクタンス領域で使用する場合、巻線品を採用するメリットがあります。対象市場は携帯電話、TV、HDD、デジタルカメラなど多岐にわたります。

ムラタの対象製品 :

  • LQH-P、LQH2MCシリーズ(電圧変換用)
  • LQH31C/32C/43C/55D/66Sシリーズ、LQW18Cシリーズ(チョーク用)
製品画像
巻線インダクタのイメージ画像

積層インダクタの特徴

積層インダクタは、セラミック材料とコイル導体を積層し、一体化したモノリシックタイプです。
巻線構造に比べて小型/低背化、低コスト対応が可能です。携帯電話がメイン市場である電圧変換用の積層インダクタはスイッチング周波数の高周波化が進むにつれ、更に需要が増える見通しです。

ムラタの対象製品 :

  • LQM-Pシリーズ(電圧変換用)
  • LQM-Fシリーズ(チョーク用)
製品画像
積層インダクタのイメージ画像

以上のように電源回路用インダクタは、それぞれの特徴に合った市場/用途で使われています。
次回は、インダクタの構造による用途/特性の違いについて紹介したいと思います。

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