パワーインダクタの定格電流は、「自己温度上昇に基づく定格電流」と「インダクタンス値の変化率に基づく定格電流」の2種類の決め方があり、それぞれ重要な意味を持っています。
「自己温度上昇に基づく定格電流」は部品の発熱を指標とした定格電流規定であり、この範囲を超えての使用は部品の破損やセットの故障につながります。
一方、「インダクタンス値の変化率に基づく定格電流」はインダクタンス値の低下度合いを指標とした定格電流規定であり、この範囲を超えての使用はリップル電流の増加により、ICの制御が不安定となる可能性があります。
なお、インダクタの磁路構造によって磁気飽和の傾向、即ちインダクタンス値の低下傾向が異なります。
図1に磁路構造の違いによるインダクタンス値の変化をイメージで示します。開磁路タイプの場合、直流電流が増加するにつれて、所定の電流値までは比較的フラットなインダクタンス値を示しますが、所定の電流値を境に急にインダクタンス値が低下します。
他方、閉磁路タイプは直流電流が増加するにつれて、徐々に透磁率の値が減少するため、緩やかにインダクタンス値が低下します。
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担当 : 村田製作所 コンポーネント事業本部 商品開発部 K.M