従来の生体モニタリングでは、身体を動かす際に起こり得るセンサの剥がれや、乳児や高齢者の繊細な肌へのダメージなどの懸念があります。また体動や外乱ノイズによる測定データの乱れも課題となっております。伸縮基材として知られているTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)を高湿度環境下で使用する際には絶縁性の低下やイオンマイグレーション※1の発生が危惧されます。
そこで当社は素材・設計・プロセス技術を最適化することにより、曲げ伸ばししても電極や配線の導電性を失うことのない「ストレッチャブル基板」を開発しました。柔らかく伸びる基板であるため、可動部に装着しても身体の動きに追従して密着状態の維持し、肌への負担を低減できます。またオペアンプを電極の近傍に置くことやシールド層を多層構造で形成することで、曲げ伸ばしに伴って生じるノイズや外乱ノイズの混入による信号の乱れを抑制できます。加えて、高湿度下でも高い絶縁性が担保された基板を用いることで、TPU基板使用時に生じる配線間の絶縁性低下への対策を講じています。このため、機能性と安全性を維持しながら回路を動作させることが可能です。