焦電効果とは、焦電セラミクスに温度変化が発生すると、それに応じて焦電セラミクスの自発分極が変化しその温度変化に応じて電荷が発生する現象のことをいいます。
この焦電効果を用いた焦電型赤外線センサはセラミクスの温度変化を検出して出力するセンサです。
一方で温度の絶対値によらず温度が安定した状態では出力が得られません。
センサに赤外線が入射すると、温度変化が生じますので、焦電素子(セラミクス)の表面温度が上がり、焦電効果により表面電荷が発生します。
このため安定時の電荷の中和状態がくずれ感知素子表面の電荷と、吸着浮遊イオン電荷の緩和時間が異なるためにアンバランスとなり、結びつく相手のない電荷が生じてしまいます。
この発生した表面電荷をセンサ内部品で電気信号として取りだし、出力信号として利用します。
温度変化があった時のみ検知が可能となります。
温度変化がない=動きがない場合は検知ができません。