焦電型赤外線センサ基礎知識-赤外線センサの種類と比較-

赤外線センサの種類

赤外線センサは動作原理により大きく分けて「熱型」と「量子型」の2つの種類があります。熱型は、赤外線をいったん熱に変換し、抵抗変化や熱起電力などにして出力を取り出すタイプです。量子型は、半導体の遷移間エネルギーを利用した光導電効果や、PN接合による光起電力効果を利用したタイプです。
焦電型赤外線センサは熱型になります。

パッシブセンサ・アクティブセンサ・画像センサ それぞれの違いは?

焦電型赤外線センサの用途のひとつに人体検知もありますが、人体検知センサにもおおきくわけて3種類あり、焦電型赤外線センサはパッシブセンサに該当します。

人体検知センサでの比較

人体検知ができるセンサがそれぞれどのような原理や検知機能を用いているかそれぞれ比較しました。原理や検知したい動き、エリア、搭載場所、設置場所などによってそれぞれに得意・不得意があります。

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赤外線
センサ
超音波
センサ
光位置
センサ
カメラ ミリ波
マイクロ波
サーモパイル
原理 焦電効果 超音波
送受信
近赤外線
センサ
(850nm)
反射光受光
ビデオ録画および
SWによる検出
ドップラー効果 ゼーベック効果
ガラス or アクリル
カバー透過性
NG
Need HDPE
NG
Need hole
OK OK OK NG
距離計測 NG OK OK No NG NG
静止物体検知 NG OK OK OK OK OK
消費電流
(回路により異なります)
Ultra low Mid Big Big Big Thermocouple
数による
絶対温度測定 NG NG NG NG NG OK

焦電型赤外線センサの種類

ムラタで提供している焦電型赤外線センサの種類は大きく以下のタイプに分かれます。

デュアルタイプ
壁付けセットの人体検知向け
クワッドタイプ
天井付けセットの人体検知向け

デュアルタイプの中には、高感度デュアルタイプや屋外で使用するセットに向いているタイプも商品化しています。

デュアルタイプ、クワッドクワッドタイプ
それぞれ耐電磁波特性を強化したRFI対策品もラインナップしています。

※出力タイプの異なる製品についてはお問い合わせください。