圧力センサ技術解説 防水型気圧センサ

防水型気圧センサの仕組み・原理

ムラタの防水型気圧センサは、筐体に対してOリングで勘合することができます。
また、MEMSやASICなどの素子が金属キャップで覆われ、その中がゲルで保護された構造となっており高い防水構造を実現しています。
MEMSはゲルを介して外部環境と接しており、気圧を測定することができます。

なぜ防水型気圧センサが必要か?

スマートフォンやスマートウォッチなど、さまざまな使用環境が想定されるデバイスでは、高い堅牢性、防水性が求められています。筐体を完全密閉することで防水構造は実現できますが、筐体内部に搭載されたセンサは外部環境から遮断されるため、外部空間の気圧値を正確に取得することができません。
また、防水フィルムで内部への水漏れを対策する方法もありますが、構造的に高圧防水設計を実現することが困難です。
ムラタの防水型気圧センサは、高い防水性を維持し筐体へ実装することができ、かつ外部空間を直接センシングすることができるため、応答性良く正確な測定をすることができます。

左右にスワイプ可能です 横持ちでご覧ください
非防水型気圧センサ
防滴フィルム
非防水型気圧センサ
筐体内密閉
防水型気圧センサ
O-ring勘合
実装
防水性能
  • Low
防水フィルムの性能限界
  • Very High
筐体内密閉
  • High
センサ防水設計|O-ring勘合
圧力応答性
  • High
フィルムを介して外気と接続
  • Low
筐体内密閉
  • High
外気にダイレクトに接続