水晶振動子発振振幅 測定方法の基礎知識

発振振幅とは

発振振幅とは、発振回路においてインバータの入力-グランド、出力-グランド間にそれぞれ現れる電圧波形の振幅を指します。

測定方法

  1. 測定に必要なもの
    • 発振回路
    • オシロスコープ
    • プローブ
  2. マイコン(インバータ)の入力端または出力端にプローブを接続し、オシロスコープに現れる波形のピーク・トゥ・ピーク(山谷の差)の値を読み取ります。
発振回路/発振振幅の測定の回路図

注意事項

  • オシロスコープ、プローブともに測定する発振周波数の倍以上の周波数帯域に対応したものをご使用ください。
  • 発振特性は回路に接続される容量により変化しますので、ハイインピーダンスのプローブをご使用ください。特にインバータの入力側は比較的インピーダンスが高いため、一般的にオシロスコープに付属しているパッシブプローブ(入力インピーダンス : 1MΩ / 13pF)を接続した場合、振幅や周波数の低下、または発振停止する場合がありますのでご注意ください。
    当社では入力インピーダンスが10MΩ / 2pF程度のものを使用しています。