発振余裕度とは、発振している状態から発振停止に至るまでのマージン(余裕)を表したもので、水晶振動子を使用する発振回路において最も重要な項目の1つです。
水晶振動子の抵抗値(信号を減衰する能力)に対し、水晶振動子を除く回路側がどれだけの信号増幅能力を有しているかを示す指標です。
理論上は発振余裕度>1であれば回路は発振しますが、1倍に近い場合にはまれに発振しない、発振立ち上がり時間が異常に長い、などの現象によってセットが正常に動作しない場合がありますので、注意が必要です。これら発振不良は、発振余裕度を大きくすることによって改善します。