発音部品(ブザー)圧電発音部品の基本的な回路・回路図

圧電サウンダの駆動回路例

ICで直接駆動する回路

圧電サウンダの一般的な駆動回路は、ICで直接駆動する回路です。
ICから入力された信号に合わせて圧電サウンダが駆動することで鳴動します。したがって、鳴動する周波数や音圧レベルはICから入力される信号の周波数や電圧で変わります。図1は、ICでサウンダを直接駆動する回路例です。

図1 ICで直接駆動する回路

トランジスタを使用する回路

図2は、図1の回路にトランジスタと電源を併用した回路例です。
圧電サウンダに入力する電圧を大きくすれば、音圧レベルを大きくすることができます。したがって、ICから入力できる電圧よりも高い電源電圧を別に用意できる場合は、トランジスタを併用することで、より大きい音圧レベルを得ることができます。

図2 トランジスタを使用する回路

ICで直接駆動するBTL回路

音圧レベルを大きくするために、圧電サウンダの端子それぞれに信号を入力する方法があります。
図3は、圧電サウンダの端子それぞれにICから正相と逆相の信号を入力するBTL(Bridge Tied Load)回路の例を示します。図に示すように、ICの1つの端子から正相、もう1つの端子から逆相の信号を圧電サウンダに入力することで、図1の回路よりも2倍(+6dB)の音圧レベルが期待できます。

図3 ICで直接駆動するBTL回路

2ポートトランジスタBTL回路

図4は、図3の回路にトランジスタと電源を併用した回路例です。
この場合も、ICから入力できる電圧よりも高い電源電圧を別に用意できるときは、ICの駆動電圧で圧電サウンダを鳴動させる方法(図3)よりもトランジスタと電源を併用する回路(図4)の方が大きい音圧レベルを得ることができます。

図4 2ポートトランジスタBTL回路

自励振式回路

ICを使用せずトランジスタ、抵抗で発振回路を構成したものです。
回路に直流電圧を印加すると、発振し鳴動します。鳴動周波数は発音部にある自励振タイプの圧電振動板の共振周波数です。
ムラタには製品にトランジスタ、抵抗を内蔵した品種(PKBシリーズ)があります。

自励振式回路の回路図