圧電サウンダの一般的な駆動回路は、ICで直接駆動する回路です。
ICから入力された信号に合わせて圧電サウンダが駆動することで鳴動します。したがって、鳴動する周波数や音圧レベルはICから入力される信号の周波数や電圧で変わります。図1は、ICでサウンダを直接駆動する回路例です。
図2は、図1の回路にトランジスタと電源を併用した回路例です。
圧電サウンダに入力する電圧を大きくすれば、音圧レベルを大きくすることができます。したがって、ICから入力できる電圧よりも高い電源電圧を別に用意できる場合は、トランジスタを併用することで、より大きい音圧レベルを得ることができます。
音圧レベルを大きくするために、圧電サウンダの端子それぞれに信号を入力する方法があります。
図3は、圧電サウンダの端子それぞれにICから正相と逆相の信号を入力するBTL(Bridge Tied Load)回路の例を示します。図に示すように、ICの1つの端子から正相、もう1つの端子から逆相の信号を圧電サウンダに入力することで、図1の回路よりも2倍(+6dB)の音圧レベルが期待できます。
図4は、図3の回路にトランジスタと電源を併用した回路例です。
この場合も、ICから入力できる電圧よりも高い電源電圧を別に用意できるときは、ICの駆動電圧で圧電サウンダを鳴動させる方法(図3)よりもトランジスタと電源を併用する回路(図4)の方が大きい音圧レベルを得ることができます。