導電性高分子アルミ電解コンデンサネットワークカメラ(IPカメラ)の使用事例

ネットワークカメラ(IPカメラ)の市場トレンドと課題

ネットワークカメラ(IPカメラ)の使用事例のイメージ画像
市場トレンドと課題の画像

セキュリティカメラ(防犯カメラ)のように‘撮影’が主目的である「アナログカメラ」から、インターネットと接続して撮影データを‘解析’できる「ネットワークカメラ(IPカメラ)」への切り替えが進んでいます。

たとえば複合施設では、ネットワークカメラを利用して防犯対策だけでなく、店内の混雑状況を予測・可視化し、売上や顧客満足度向上のための分析がされています。
ネットワークカメラは高画質な映像データを送ることができ、AIとも融合できるため、これまでの機器販売というビジネス形態からソリューションビジネスへの展開が模索されています。それ故に、さらなる高画素化やAIを活用した画像解析技術の進化が期待されます。

このように、膨大な画像を処理したり、AI技術を使って分析を進めるには、信号処理回路の進化も必要です。
電源回路の大電流化が進むことで、よりシビアな電源ノイズの抑制・電圧変動安定設計が重要となっています。

コンデンサで解決できる、ネットワークカメラ(IPカメラ)の課題

  • 大電流化にともなう、よりシビアな電源ノイズの抑制
  • 電圧変動安定設計

ムラタの高分子コンデンサ ECAS シリーズの特長

ムラタの高分子コンデンサは全固体の積層型高分子アルミコンデンサ(ECASシリーズ)であり、低リップルノイズ電圧変動安定性という特長を有しています。ECASシリーズは、DCバイアス/温度特性に関係なく安定した容量が得られ、かつ音鳴きがないため、電源コントロール回路の安定化コンデンサとして適しています。

使用回路例

下図のような回路でご使用いただけます。

使用回路例の図

ECASシリーズを使用するメリット

1 低リップルノイズ

低ESR特性を有するECASシリーズは、リップルノイズ除去性能に優れています。

低リップルノイズの図 【シミュレーション結果】

2 負荷変動に対する電圧変動安定性

大容量特性を有するECASシリーズは、電流量の大きなアプリケーションにおいて負荷側の変動に対する安定性に優れています。

タンタルコンデンサを用いた場合
ECASシリーズを用いた場合

他のコンデンサとの比較

1 タンタルコンデンサとの比較

低ESR

ECASシリーズはタンタルコンデンサに比べて低いESRであるため、より小さいリップルノイズを実現できます。

低ESRのグラフ

信頼性

ECASシリーズはタンタルコンデンサに比べて安定した信頼性を有しており、セットの安定した動作に貢献します。

信頼性のグラフ ※ 試験条件:高温負荷

2 MLCCとの比較

大容量による数量削減

ECASシリーズはMLCCに比べて大容量かつ電圧依存性がないため、多数のMLCCを使用しているアプリケーションにおいて員数削減、セットの小型化をすることができます。

Item トータル実効容量@12V 個数 トータル面積
ECAS 100uF/16V 100 1 31.39
MLCC 47uF/16V 99 9 72

温度変化・電圧変化に対する容量安定性

MLCCは直流電圧や温度が変化すると実効容量が変化します。
それに対しECASシリーズは、直流電圧や温度に対する容量変化がほとんどないため、安定した電源設計にご利用いただけます。

温度変化・電圧変化に対する容量安定性のグラフ1
温度変化・電圧変化に対する容量安定性のグラフ2

アプリケーションノート

ネットワークカメラ(IPカメラ)使用例のPDF資料もご用意しております。
以下よりダウンロードしてご活用ください。

ネットワークカメラ(IPカメラ)のアプリケーションノート (PDF: 0.3 MB)