高周波回路用インダクタシミュレーションモデルのご紹介

高周波回路においては設計段階でシミュレーションを行うことが設計リソースの削減やリスク回避、設計精度の向上に繋がります。
ムラタの提供する高周波インダクタシミュレーションモデルライブラリは高精度なシミュレーションモデルから構成されており、より高精度な設計を実現するお手伝いをします。

Sパラメータ

Sパラメータとは、高周波の電子回路や電子部品の特性を表すパラメータです。
Sパラメータの反射波(反射係数)から、リターンロスや入出力インピーダンス、伝送波(伝送係数)からはゲイン、損失、位相などを計算により求めることができます。

Sパラメータモデルデータを、解析ツールやシミュレータに取り込んで、回路網の解析や、デジタル信号処理と組み合わせてのシミュレーションにも使用でき、高周波回路の客観的な解析や、設計の前段階で回路や部品の評価が可能です。

SPICEモデル *Netlist形式

SPICEベースのシミュレータにて使用でき、設計の前段階で様々な解析が可能です。ほとんどのシミュレータソフトウェアに搭載されているよく知られた解析機能としては、DC解析、AC解析、過渡解析などができます。

Keysight ADS用ライブラリ

Murata Components Library for Keysight PathWave ADSは、村田製作所製品のパラメータをKeysight社 PathWave Advanced Design System 2020(ADS2020)と、それ以降のバージョン専用に提供するデータライブラリです。
ADSを用いて、周波数ドメインを中心とした高周波回路の様々なシミュレーションが可能です。

電磁界解析用 3D CAEデータ(ANSYS® HFSS向け)

電磁界解析用 3D CAEデータとは、電磁界シミュレーションや解析ができる3次元電磁界(EM)シミュレーションソフトウェア用のデータライブラリです。

ANSYS社の電磁界解析ソフトウェアHFSSにて使用可能な高周波インダクタの3Dシミュレーションをすることができ、インダクタと周辺回路との電磁干渉をシミュレーションする際に、インダクタの部品データを入力する必要がなくなり、入力時間の削減が図れます。
当ツールは、ANSYS® HFSS R18以降に対応しています。
※ANSYS社の3D コンポーネントライブラリへの登録が必要となります。

Modelithics models

Modelithics社では村田製作所のコンポーネントモデルをいくつか提供しています。